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子どもと実践できる、未来思考が育つ5つのステップ[自由研究・探究学習に使える”未来予報探検隊”ワークシート付]

こんにちは、未来像{HOPE}をつくる専門会社「未来予報」のソガです。
今回は、お子さんと一緒に未来について考え、想像力を育むための簡単な方をご紹介します!
題して、”未来予報探検隊になろう“です!

未来について考えることは、とても楽しい家族の活動になると同時に、親子でFutures Literacyを育む時間になります。
近年、世界中で未来予測の重要性が高まっています。例えば、「フューチャーシンキング(未来思考)」という言葉が教育業界でもキーワードになっていたり、日本でも「総合学習」や「探究学習」として答えのない課題に対して取り組むプログラムが導入されたり、その中で未来がテーマとなることもあります。
日本でも、文部科学省が提唱する「未来の教室」プロジェクトや、企業や地域行政による「未来創造ワークショップ」など、次世代を担う子供たちの想像力を育む取り組みが広がっています。

特にAI時代においては、単なる知識の習得だけでなく、創造的な思考力や柔軟な発想力が重要なスキルとなっています。未来を予測し、その中で新しい可能性を見出す力は、これからの時代を生きる子供たちにとって必要不可欠なものと言えるでしょう。

今回は家庭でも簡単に実践できる「未来思考」が育つ、5つのステップをご紹介します。楽しみながら、ぜひお子さんと一緒に取り組んでみてくださいね。

未来探検隊になる準備!過去・現在・未来の予報年表をつくろう

まずはみんなで過去・現在と未来を俯瞰してみることから始めましょう。
年表のようにシートをまとめていきます。
作成にあたっては図書館で過去・現在・未来に関する本を探したり、科学雑誌を読んだり、インターネットで新しい発明や技術について調べてみるのも良いでしょう。未来は答えがないので「10年後の世界はどうなっているかな?」と、わくわくしながら探検するのがポイントです。
これはあくまでも、過去・現在という変化の時間軸をとらえながら、未来の変化に想いを馳せることを目的にしているので、いわば探検の事前準備のようなものだと考えて取り組みましょう。

“もしも”エクササイズを親子で楽しんでみる

頭の中で時間軸の整理がつき、未来について柔軟に考えられる頭に切り替わってきたら、”もしも”エクササイズで子どもと対話をしてみましょう。
「もしも空を自由に飛べるようになったら?」「もしも動物と話せるようになったら?」といった質問を投げかけて、子どもと一緒に想像を膨らませていきます。正解も間違いもありません。自由に考えたり、アイデアを重ねることが大切です。そして最後には、お互いに「自分なりの答え」を出せた事を褒め合いましょう!
自分たちで「もしも」が思い浮かんだら最高ですが、難しい場合はサンプルのものだけでも、十分にエクササイズになります。
ここで大事にしたいのは、現在の”当たり前”に少しの違和感を持ってもらう鍛錬をしてもらうこと。
空が自由に飛べれば旅行スタイルが変わる{かもしれない}、もしも動物と話せるようになったらペットとの関係が変わる{かもしれない}など、そんないつもの前提を崩して世界を想像してみるエクササイズです。

みんなで未来物語を作ってみよう

ある程度頭がほぐれてきたら、家族で未来のお話を作ってみましょう。例えば「2050年の私たちのまち」というテーマで、どんな建物があって、人々はどんな生活をしているのか、想像してストーリーを作ります。絵を描いたり、劇にしたりすると、より楽しくなります。
ここは未来の兆しや仮説の断片を、ひとつにまとめていく作業になります。大事になるのは「なんでこのまちを想像したのか」「このまちで何をしたいのか」など、自分の気持ちを入れ込んでいくことがポイントになります。丁寧に対話を重ねていきましょう。

未来人を考え、彼らになりきってみよう

その未来の街では、どのような人が働いているでしょうか?自分、そして身近な人を「未来人」として、登場人物の設定のように構想していきます。例えば、未来の科学者、宇宙飛行士、環境保護活動家などなど。なりたい職業になりきって演じてみるのも面白いですね。
その時に「この未来人は何を考えているのかな?」「どんなことを大切にしているのかな?」と、未来人の気持ちや価値観を想像することで、様々な視点から未来を考えることができます。
もし行き詰まった場合は、「未来のしごと」カードをもとに、おとなが子どもに説明してあげるのも良いかもしれません。

現在の私たちにできることを考えよう

未来のまちの姿や、そこに生きる未来人の気持ちを自分事化できたら、少しずつ現在に戻ってきましょう。
未来に向けて、現在から自分ができることを考えていきます。例えば「きれいな地球を守るために、今日からできること」といったテーマやで話し合います。小さなことでも、未来への第一歩を自分で考え出すことが重要です。

ここまでできれば、未来を探検する旅の出発準備は完了です!
目的地が設定できると、自然とのぞんだ未来を受け取りやすくなります。
すなわち、それが未来思考であり、Futures Literacyであります。

このような活動を通じて、子供たちは未来について考えることの楽しさを知り、創造力豊かに成長していくことでしょう。また、家族で未来について話し合うことで、より良い未来を作るためのヒントが見つかります。

大切なポイント

  • 子供の意見や想像を否定せず、むしろ「面白いね!」と褒めながら広げていきましょう
  • 「正しい未来」はありません。たくさんの可能性を探ることが大切です
  • 楽しみながら、創造力を育むことを心がけましょう

未来予報探検隊、5つのワークシート

PDFでワークシートを用意しました。出力してご利用ください。
ワークシートは小学校高学年以上を対象としていますが、これベースにしていただきながら、子どもとの対話をはじめてみてください。

ソガコウタロウ

ソガコウタロウ

Futures Literacy Journal 発起人

未来像{HOPE}をつくる専門会社 未来予報株式会社 aka VISIONGRAPH Inc. aka SXSW Japan Office の 共同代表。未来に関わるプロジェクトをデザインしたり、リサーチしたり、未来の予報を作ったりします。 乗り鉄 / キャンプ / サウナ / 音楽 / 旅行 / ヨガ / 家庭菜園 などが趣味ワード。HeとでもTheyとでもお呼びください!

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