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思考が未来に飛んでいく!子どもと遊ぶ「Futures Literacyカード」5選

未来を考える力、いわゆる「Futures Literacy(未来を読み解く力)」は、子どもたちの創造性や柔軟な思考を育むために大切なスキルです。これからの社会では、予測できない変化や新しい技術に対応するために、未来を想像し、柔軟に考える力が求められます。

しかし、子どもたちが未来について考えるには、どのようにアプローチすれば良いのでしょうか? そんなときに役立つのが、「Futures Literacyカード」。ゲーム感覚で遊びながら、未来の仕事や環境問題に触れ、創造力を育むことができるツールです。今回は、子どもたちの未来を広げる5つのカードをご紹介します。

未来のしごと  ~いまない仕事についてみよう!

未来のしごと

32枚のカードには、「培養肉マイスター」「ロボットインストラクター」「スマートバス運営者」など、未来に生まれるかもしれない、まだ見ぬ仕事が書かれています。遊び方はとっても簡単。気になるカードを1枚選んで、裏面の説明を読んでみましょう。そのお仕事をしている人は、どんな想いで働いているのかな?どんなことを大切にしているのかな?想像をふくらませながら、その職業になりきって自己紹介をしてみてください。

さらに、ほかのプレーヤーと「未来の仕事同士が出会ったら、どんな新しいサービスが生まれるかな?」とおしゃべりしてみましょう。思いもよらないアイデアが飛び出すかもしれません。

カードを眺めるだけでも、未来の仕事の世界が広がってワクワクします。もしかしたら、自分の将来の夢や目指したい道へのヒントが見つかるかも。今ある仕事だけがすべてじゃない、新しい選択肢を体験してみませんか?

対象年齢:15歳以上推奨
制作
:未来予報株式会社
価格::¥3,850円税込み
公式サイトhttps://miraiyoho.com/futures-literacy

食べ残しNOゲーム ~小学生が未来のためにつくったカード

まだ食べられるのに捨てられてしまう食品ロス。世界では9人に1人が食べ物に困る一方、日本では多くの食べ物が廃棄され、地球環境にも影響を与えています。そんな問題を解決したいと、当時小学6年生だった栗田哲さんが考えたのが「食べ残しNOゲーム®」です。

このゲームでは、飲食店の店主となり、お客さまの食べられる量に合わせてメニューを選びます。ピッタリ選べたらボーナス、食べ残しが出ると罰金。遊びながら食品ロスについて学べる仕組みです。

また、未来を読み解く力(Futures Literacy)を育むのにもぴったり。限られた資源をどう活かすか考えることで、持続可能な社会への視点が広がります。栗田くんの想いが詰まったこのゲーム、ぜひ体験してみてください。

対象年齢:3歳以上
制作:未来価値創造大学
価格::3,960円(税込)
公式サイト: http://www.tabenokoshi.jp/index.html

ブレストカード ~アイデアがどんどん沸いてくる!

「ブレスト(ブレインストーミング)」というとビジネスのイメージがありますが、実は家庭や学校でも大活躍! 自由にアイデアを出し合うことで、発想力や考える力がぐんぐん育ちます。「ブレストカード」は、親子やお友達と楽しみながらブレストを体験できるゲーム。たとえば「自由研究のテーマを考えよう」「新しいテーマパークを作ろう」など、遊び感覚で発想を広げられます。

また、小学校の国語で大切な「話す」「聞く」力を育むため、ユニークな授業で人気の小学校教諭・沼田先生と共同開発した学校向けのブレストカードもあります(詳しくは公式ページへ)。

楽しみながら柔軟な発想力を育て、子どもの創造力をもっと豊かにしてみませんか?

対象年齢:明記なし
制作
:面白法人カヤック
価格::4,216円(税込)
公式サイトhttps://brainstorming.kayac.com/

地球環境カードゲーム マイアース ~未来の地球を守る!

地球環境カードゲーム マイアースは、遊びながら環境問題を学べるカードゲームです。プレイヤーは「地球を守る博士」となり、環境の問題やその解決策を考えながらゲームを進めます。

ルールはシンプル。環境にダメージを与えるカードを出し、それに対応する解決策カードを組み合わせていきます。例えば、気候変動や大気汚染に対し、再生可能エネルギーの活用や森林保護を選ぶなど、未来の地球のためにできることを学べます。

このゲームの魅力は、今の選択が未来にどう影響するかを考えながらプレイすることで、よりよい社会を想像し、創造する力を養えます。環境問題は難しく感じるかもしれませんが、ゲームを通じて楽しみながら学べるのがポイント。家族や友だちと意見を交わし、新しい気づきを得るきっかけにもなります。未来の地球を守る第一歩として、子どもたちにぜひ遊んでほしいゲームです。

対象年齢:小学校4年生以上
制作:NPO法人SoELa
体験方法:一般販売していませんが、SoELaが主催するワークショップや体験会でプレイできます。
公式サイトhttps://soela.jp/
公式SNShttps://x.com/npo_myearth

もしばなカード(第2版)~今をより大切に生きるきっかけに

もしバナゲームは、限られた時間の中で、自分にとって大切な価値観や希望を考え、他の人と共有することができるカードゲームです。このゲームは、在宅・緩和ケアの医師たちによって開発され、普段は話しにくい「もしものとき」について、気軽に話し合うきっかけを与えてくれます。

子どもたちも、いつか死に立ち会う場面があるかもしれません(すでに立ち合っていることも)。そんなとき、死を考えることが自分自身を深く理解する手助けとなり、自分の大切にしたい価値観を見つめ直すことができるのです。もしバナゲームは、そのテーマをやさしく取り上げ、無理なく考えさせてくれるので、命や人間関係、社会的な責任について自然に学べます。このような経験を通じて、将来の社会人としての豊かな価値観を育むことができるでしょう。

※写真は第1版で、現在発売中のカードは第2版となります。

対象年齢:明記なし
制作:一般社団法人iACP
価格:2,980円(税込)
公式サイトhttps://www.i-acp.org/

ゲーム感覚で「未来思考」をインストールしよう!

未来を考える力「Futures Literacy」を育むことで、子どもたちは問題解決能力や柔軟な思考を身につけ、自己の選択肢を広げることができます。また、未来に対する前向きな考え方が、社会的責任や持続可能な生活についての意識を高めます。

この記事では、未来の視点を養うためのカードゲーム5選を紹介しました。これらのゲームは、子どもだけでなく大人も一緒に楽しみながら学び、未来に必要な力を育むことができます。家族で「未来」を考えるきっかけとして、Futures Literacyカードを楽しんでみてください。

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井上 薫

井上 薫

Futures Literacy Journal 編集者

編集・ライター 実用書の出版社にて書籍の企画・編集を行う。その後、福祉・介護系のメディアにてWebの編集・取材を担当。2022年にフリーランスとして独立。 趣味は、路上観察と喫茶店めぐり。 特技は、Excelと皿洗い。

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