「良い問いを立てることが大事」
「問いの質が、思考の質を決める」
「正解のない時代には、問いを立てる力が必要だ」
ビジネスや教育、デザイン、新規事業、まちづくり、人材育成の現場で、「問い」という言葉を耳にする機会が増えています。
しかし、そもそも「問い」とは何なのでしょうか。
質問や疑問とは何が違うのでしょうか。
そして、良い問いはどのように立てればよいのでしょうか。
問いとは、単に答えを得るためのものではありません。
ものの見方を変え、まだ見えていない可能性を開くための道具です。
特に、不確実な未来を考えるとき、問いの立て方はとても重要になります。
未来を考えるとは、正しい予測を当てることだけではありません。
今の前提を問い直し、「もし違う未来がありえるとしたら?」と想像しながら、自分たちの選択肢を増やしていくことです。
この記事では、問いとは何か、質問との違い、良い問いの条件、デザイン思考で使われる「How might we」と、未来思考で使われる「What if」の違いを整理しながら、未来を考えるための問いの立て方を解説します。
この記事でわかること
この記事では、以下のようなことを紹介します。
- 問いとは何か
- 問いと質問の違い
- なぜ不確実な時代に「問いの立て方」が重要なのか
- 良い問いに共通する条件
- デザイン思考の問い「How might we」とは何か
- 未来思考の問い「What if」とは何か
- How might weとWhat ifの違い
- 新規事業・人材育成・まちづくりで問いを活かす方法
- 未来予報®︎の視点から見た「問い」の意味
問いとは?
問いとは、考える方向をつくるための言葉です。
私たちは、どんな問いを持つかによって、見えるものが変わります。
たとえば、同じ出来事を見ても、「どうすれば失敗を防げるか」と問うのか、
「この失敗から何を学べるか」と問うのか、
「この失敗が教えてくれている未来の兆しは何か」と問うのかで、考える方向は変わります。
問いは、思考の入口です。
良い問いがあると、考えるべきことが広がります。
今まで見えていなかった関係性が見えてきます。
当たり前だと思っていた前提に気づけます。
まだ選んでいなかった可能性に目を向けることができます。
一方で、問いが狭すぎると、思考も狭くなります。
「どうすれば売上を上げられるか」だけを問うと、短期的な施策に目が向きやすくなります。
しかし、「これからの顧客は、何を豊かさと感じるようになるのか」と問うと、商品やサービスの意味そのものを考え直すことができます。
問いとは、答えを探すためだけのものではありません。
何を見るか、どこまで考えるか、何を可能性として扱うかを決める、思考のフレームワークなのです。
問いと質問の違い
問いと質問は似ていますが、少し意味が異なります。
質問は、わからないことを聞き、情報や答えを得るためのものです。
たとえば、
「この商品の価格はいくらですか?」
「会議は何時からですか?」
「この制度はいつ始まったのですか?」
といったものは質問です。
一方で、問いは、すぐにひとつの答えが出るとは限りません。
考えを深めたり、前提を見直したり、新しい可能性を探ったりするためのものです。
たとえば、
「この商品は、これからの暮らしにどんな意味を持つのか?」
「なぜこの制度は、今の働き方に合わなくなっているのか?」
「この違和感が広がると、社会はどう変わるのか?」
といったものは問いです。
| 種類 | 主な目的 | 特徴 |
|---|---|---|
| 質問 | 情報や答えを得る | 比較的、答えが明確 |
| 疑問 | わからなさを感じる | まだ整理されていない |
| 問い | 思考や対話を深める | 前提や可能性を開く |
質問は、答えを得るために役立ちます。
問いは、考えを進めるために役立ちます。
特に未来のように、まだ答えが決まっていないテーマを扱うときには、質問だけでは不十分です。
「何が起こるのか?」と聞くだけではなく、
「何が起こりうるのか?」
「それが起きたら、誰の暮らしがどう変わるのか?」
「その未来に対して、私たちはどう関わりたいのか?」
と問うことが大切になります。
なぜ不確実な時代に「問いの立て方」が重要なのか
不確実な時代には、正解があらかじめ用意されていないテーマが増えていきます。
AIをどう使うのか。
働き方はどう変わるのか。
人口減少の中で地域はどう続いていくのか。
気候変動にどう適応するのか。
これからの教育は何を育てるべきなのか。
自分たちの会社は、どんな価値を提供し続けるのか。
こうしたテーマには、すぐにひとつの正解は出ません。
だからこそ、問いの立て方が重要になります。
問いが「今ある問題をどう解くか」だけに閉じていると、現在の延長線上の解決策に向かいやすくなります。
一方で、問いが「どんな未来がありえるか」「何を前提にしているのか」「まだ見えていないユーザーは誰か」まで広がると、考えられる選択肢も広がります。
たとえば、ある企業が「若手社員の離職をどう減らすか」と問うとします。
これは重要な問いです。
しかし、この問いだけでは、離職を防ぐ施策に意識が向きやすくなります。
一方で、
「これからの若い世代は、仕事に何を求めるようになるのか」
「会社に所属する意味は、10年後にどう変わるのか」
「働きがいは、給与や役職以外にどこから生まれるのか」
「この組織に、未来の人材が参加したくなる理由は何か」
と問うと、組織や働き方の前提そのものを考えることができます。
問いの立て方によって、見える未来は変わります。
不確実な時代に必要なのは、すぐに答えを出す力だけではありません。
答えを急ぐ前に、何を問うべきかを見極める力なのです。
良い問いに共通する3つの条件
良い問いに、絶対的な正解はありません。
目的や場面によって、良い問いの形は変わります。
ただし、未来思考や共創の場で有効な問いには、いくつか共通する特徴があります。
1. 前提を揺さぶる
良い問いは、今の当たり前を少し揺さぶります。
「どうすれば今の仕組みをもっと効率化できるか」という問いも大切です。
しかし、それだけでは、今の仕組み自体を問い直すことはできません。
「そもそも、この仕組みは誰のためにあるのか」
「この前提は、10年後も成り立つのか」
「この常識が変わるとしたら、何が起きるのか」
こうした問いは、今の見方を少し外に出してくれます。
未来を考える問いでは、この前提を揺さぶる力が重要です。
2. 複数の答えを許す
良い問いは、ひとつの正解にすぐ閉じません。
「AかBか」だけではなく、
「AでもBでもない選択肢はあるか」
「そもそもAとBを分けて考える必要があるのか」
「別の立場から見たら、どんな答えがありえるか」
と考える余地があります。
未来はひとつではありません。
おこるだろう未来。
おきてもおかしくない未来。
おきるかもしれない未来。
自分たちが望ましいと思う未来。
複数の可能性を扱うには、問いも複数の答えを受け止められる形である必要があります。
3. 自分たちの行動につながる
良い問いは、考えるだけで終わらず、次の行動につながります。
「社会はどう変わるのか?」
という問いも大切ですが、それだけでは少し遠く感じることがあります。
そこから一歩進めて、
「その変化に対して、自分たちは何を試せるか」
「どの兆しを、もう少し観察してみるか」
「誰と対話すれば、この問いを深められるか」
「今の仕事やプロジェクトに引き寄せると、何が変わるか」
と問うことで、未来の話が現在の行動につながります。
良い問いは、視野を広げるだけでなく、次の一歩を生み出します。
デザイン思考の問い「How might we」とは?
デザイン思考の文脈では、「How might we」という問いがよく使われます。
日本語では、
「私たちはどのようにして○○できるか?」
という形で訳されます。
たとえば、
「私たちはどのようにして、食品ロスを減らせるか?」
「私たちはどのようにして、高齢者が外出しやすいまちをつくれるか?」
「私たちはどのようにして、社員が学び続けられる環境をつくれるか?」
といった問いです。
How might we の良さは、課題を前向きに捉え直せることです。
単に「食品ロスが問題だ」と言うだけでは、思考が止まりやすくなります。
しかし「どうすれば食品ロスを減らせるか」と問うことで、アイデアを出す方向に進めます。
How might we は、すでに見えている困りごとや課題を起点に、解決策を発想するのに向いています。
ユーザーの困りごとを整理する。
課題を解決可能な形に言い換える。
アイデアをたくさん出す。
プロトタイプや改善案につなげる。
こうした場面では、How might we はとても有効です。
How might we が得意なこと
How might we は、課題解決に向いた問いです。
たとえば、「いつもリンゴを腐らせてしまう」という困りごとがあるとします。
このとき、How might we で考えると、次のような問いが生まれます。
「どうすれば、リンゴを賞味期限内に消費できるか?」
「どうすれば、リンゴの食べ頃を可視化できるか?」
「どうすれば、果物の保存をリデザインできるか?」
「どうすれば、腐らせてしまったときの残念な気持ちを軽くできるか?」
これらは、すでに見えている課題を、解決策を考えやすい形に変える問いです。
How might we は、現状の問題を扱いやすくします。
「困っていること」を「考えられること」に変える力があります。
そのため、サービス改善、ユーザー体験の設計、業務改善、教育や研修のプログラム設計などに向いています。
ただし、How might we には限界もあります。
それは、問いが「今見えている課題」の範囲に留まりやすいことです。
もちろん、目の前の課題を解くことは重要です。
しかし、未来を考えるときには、まだ顕在化していない変化や、解決後に生まれる新しい問題にも目を向ける必要があります。
そこで役立つのが、What if という問いです。
未来思考の問い「What if」とは?
What if とは、
「もし○○ならば、何が起きるか?」
と考える問いです。
たとえば、
「もしAIが、ほとんどの事務作業を代行するようになったら?」
「もし移動しなくても、遠くの人と身体感覚まで共有できるようになったら?」
「もし食べ物を腐らせても、地球のためになる仕組みができたら?」
「もしペットのクローン再生が一般的になったら?」
「もし都市の未来を住民が触れる地図でシミュレーションできるようになったら?」
こうした問いは、今ある課題を直接解決するためのものではありません。
むしろ、ある変化が広がった未来を想像し、そこから新しい価値観や問題、仕事、暮らし方を考えるための問いです。
What if は、未来の発想を広げるためのフレームワークです。
「それが実現したら、どんな生活になるのか」
「どんな価値観が変わるのか」
「どんな新しい仕事が生まれるのか」
「誰が困り、誰が助かるのか」
「どんな事件や衝突が起きるのか」
こうした問いを重ねることで、今はまだ見えていない未来の仮説をつくることができます。
How might we と What if の違い
How might we と What if は、どちらも良い問いをつくるためのフレームワークです。
ただし、使う目的が違います。
| 観点 | How might we | What if |
|---|---|---|
| 基本形 | 私たちはどうすれば○○できるか? | もし○○ならば、何が起きるか? |
| 主な目的 | 課題解決 | 未来発想・仮説づくり |
| 起点 | 顕在化した課題 | 兆し・変化・未来の可能性 |
| 得意なこと | 解決策を出す | 影響や価値観変化を想像する |
| 向いている場面 | デザイン思考、改善、サービス開発 | 未来洞察、新規事業構想、シナリオづくり |
How might we は、今ある課題を解くための問いです。
What if は、まだ見えていない未来を広げるための問いです。
たとえば、「リンゴを腐らせてしまう」という課題に対して、
How might we は、
「どうすればリンゴを腐らせずに消費できるか?」
と考えます。
一方で、What if は、
「もし腐らせても地球のためになるシステムがあれば?」
「もし腐ったものも安心して食べられる人体になったら?」
「もしロスになりそうな食品を自動で調理してくれるキッチンがあれば?」
と考えます。
前者は、課題を解決する方向に向かいます。
後者は、課題が変化した未来の暮らしや価値観を想像します。
どちらが優れているという話ではありません。
大切なのは、目的に応じて問いを使い分けることです。
今ある課題を解決したいなら、How might we。
未来の可能性を広げたいなら、What if。
この使い分けができると、問いの立て方は一段深くなります。
未来を考える問いの立て方
未来を考える問いを立てるときは、いきなり「どんな未来がよいか」と聞いても、考えにくいことがあります。
未来は抽象的で、遠く感じられるからです。
そこで、次のようなステップで問いを立てると考えやすくなります。
1. 兆しを見つける
まずは、未来につながりそうな小さな変化や違和感を見つけます。
新しいサービス。
一部の人たちの行動。
まだ小さな社会課題。
海外の先進事例。
若い世代の言葉。
テクノロジーの使われ方の変化。
こうした兆しを見つけたら、すぐに「流行るかどうか」を判断するのではなく、問いに変えてみます。
「なぜこれが気になるのか?」
「この変化の背後には、どんな価値観があるのか?」
「この小さな行動が広がると、何が変わるのか?」
兆しは、問いを立てるための素材です。
2. What ifで未来を広げる
次に、What if を使って、その兆しが広がった未来を想像します。
「もしこのサービスが一般化したら?」
「もしこの価値観が多数派になったら?」
「もしこの技術が誰でも使えるようになったら?」
「もしこの困りごとが社会全体のテーマになったら?」
このとき大切なのは、すぐに実現可能性を判断しないことです。
「そんな未来はありえない」
「うちの業界には関係ない」
「技術的にまだ無理だ」
と早い段階で閉じてしまうと、未来の発想は広がりません。
What if は、正解を出すためではなく、思考をずらすための問いです。
3. So whatで意味を考える
未来の可能性を広げたら、次に「それは何を意味するのか?」を考えます。
これが So what の問いです。
「それが起きると、生活者の価値観はどう変わるのか?」
「どんな人が困るのか?」
「どんな人にとっては希望になるのか?」
「既存の制度やサービスは、どこが合わなくなるのか?」
「自社や自分たちは、どこで関われるのか?」
What if で広げた未来を、So what で意味づける。
この流れによって、単なる妄想が洞察に変わっていきます。
4. Now whatで行動につなげる
最後に、「では、今何をするのか?」を考えます。
これが Now what の問いです。
「どの兆しを継続的に観察するか?」
「誰に話を聞いてみるか?」
「どんな小さな実験をしてみるか?」
「チームでどんな問いを共有するか?」
「次の会議で何を議論するか?」
未来を考えることは、遠くを眺めることではありません。
今の選択肢を増やすことです。
What if で未来を広げ、So what で意味を考え、Now what で行動につなげる。
この3つを組み合わせることで、未来を考える問いは実践に変わります。
新規事業・人材育成・まちづくりで問いを活かすには
問いの立て方は、さまざまな現場で活用できます。
特に、未来予報®︎の文脈では、新規事業、人材育成、まちづくりと相性が良いです。
新規事業で問いを活かす
新規事業では、今ある顧客課題だけを見るのではなく、これから生まれるかもしれないユーザー像を考えることが重要です。
現在のユーザーに調査をすれば、今の不満やニーズは見えてきます。
しかし、まだ存在していないサービスやプロダクトの価値は、今いるユーザーの声だけでは見えにくいことがあります。
そこで必要になるのが、未来の問いです。
「もしこの技術が当たり前になったら、どんなユーザーが生まれるか?」
「このサービスが広がると、人々はどんな暮らし方に憧れるようになるか?」
「まだ存在しない理想ユーザーは、何を望むだろうか?」
「この未来の中で、自社はどんな役割を担えるか?」
未来予報®︎では、今いる潜在ユーザーを探すだけでなく、これから生まれるかもしれないユーザー像を想像します。
良い問いは、まだない市場や、まだ言葉になっていない価値を育てるための入口になります。
人材育成で問いを活かす
人材育成では、「何を学ぶか」だけでなく、「どんな問いを持てるようになるか」が重要です。
不確実な時代には、与えられた答えを覚えるだけでは不十分です。
自分で問いを立て、変化を読み解き、自分の仕事や組織に引き寄せて考える力が必要になります。
たとえば、未来思考の研修では、次のような問いが有効です。
「この未来を見て、どこに違和感を持ったか?」
「なぜその部分が気になったのか?」
「この変化が広がると、自分の仕事はどう変わるか?」
「この未来に対して、自分は推進・翻訳・保護・支援・逃避・静観のどの態度を取りたいか?」
「明日から少し変えられる行動は何か?」
問いを通じて、未来は知識ではなく、自分ごとになります。
人材育成における問いは、主体性やメタ認知を育てる道具でもあります。
まちづくりで問いを活かす
まちづくりでも、問いの立て方は重要です。
従来のまちづくりでは、すでにある計画に対して意見を聞く形が多くありました。
しかし、未来のまちづくりでは、住民や企業、行政、活動者が、計画が固まる前の段階から未来の可能性を考えることが大切です。
たとえば、次のような問いがあります。
「10年後、このまちではどんな暮らし方が増えているか?」
「もし移動の仕方が大きく変わったら、駅前や商店街の意味はどう変わるか?」
「誰がこのまちづくりの場に参加できていないか?」
「このまちで残したい価値は何か?」
「便利さと余白をどう両立できるか?」
まちづくりにおける問いは、合意形成のためだけではありません。
多様な人が未来のまちを自分ごととして考えるための入口です。
問いを立てるときに起こりやすい失敗
問いは便利な道具ですが、使い方によっては思考を狭めてしまうこともあります。
ここでは、問いを立てるときに起こりやすい失敗を紹介します。
1. 最初から答えが決まっている
問いの形をしていても、実は答えが決まっている場合があります。
「どうすればこの案に賛成してもらえるか?」
「どうすれば予定通りに進められるか?」
「どうすれば今の方針を浸透させられるか?」
こうした問いは、対話や共創のように見えて、実際には既存の結論に向かわせるものになりやすいです。
未来を考える問いでは、最初から答えを固定しすぎないことが大切です。
2. 問いが大きすぎる
問いが大きすぎると、考えにくくなります。
「社会をよくするには?」
「未来はどうなるのか?」
「幸せとは何か?」
こうした問いは大切ですが、そのままだと広すぎて、具体的な対話や行動につながりにくいことがあります。
大きな問いは、少し扱いやすい形に分解する必要があります。
「10年後、この地域で高齢者が安心して暮らすには何が必要か?」
「AIが普及したとき、人間が担いたい仕事は何か?」
「自分にとって、働くことの意味はどう変わっているか?」
問いは、大きすぎても小さすぎても扱いにくくなります。
考える人が自分ごとにできるサイズにすることが大切です。
3. 課題解決だけに閉じてしまう
問いが課題解決だけに閉じると、未来の可能性が見えにくくなることがあります。
「どうすれば問題をなくせるか?」
という問いは重要です。
しかし、未来を考えるときには、
「その問題が別の形に変わるとしたら?」
「問題だと思っていたことが、未来では新しい価値になるとしたら?」
「解決した後に、どんな新しい問題が生まれるか?」
「その変化によって、人々の価値観はどう変わるか?」
と考えることも必要です。
課題解決の問いと、未来発想の問い。
この両方を行き来することで、問いはより豊かになります。
未来予報®︎の視点:問いは、まだ見えていない未来への入口
未来予報®︎では、未来を「当てる」ことだけを目的にしていません。
未来というフィクションを通じて、今の私たちがどんな前提で世界を見ているのかを観測し、まだ見えていない可能性を言葉にしていくことを大切にしています。
そのために、問いはとても重要です。
問いが変わると、見える未来が変わります。
「どうすれば今の問題を解決できるか?」
という問いも大切です。
しかし、それだけでは見えない未来があります。
「もしこの前提が変わったら?」
「もしまだ存在しないユーザーが生まれるとしたら?」
「もしこの兆しが社会全体に広がったら?」
「その未来で、自分たちは何を望むのか?」
「その未来に対して、自分はどう関わりたいのか?」
こうした問いが、まだ見えていない未来への入口になります。
未来予報®︎が大切にしているのは、まだ存在しない価値やユーザー像を、問いによって探っていく考え方です。
今あるニーズを満たすだけではなく、これから生まれるかもしれない暮らしや価値観を想像し、社会やユーザーを育てながら導いていく。
そのためには、良い問いが必要です。
問いとは、答えを得るためだけのものではありません。
未来の可能性を開くための道具です。
未来を考える第一歩は、遠くを正確に見ることではなく、今の自分たちの問いを少し変えてみることなのかもしれません。
関連する未来予報®︎の記事・ツール
問いの立て方や未来思考、デザイン思考、What ifに関心のある方は、以下の記事やツールも参考にしてみてください。
